夜の都立公園

 10月18日金曜日22:45

自転車に乗り帰路の途中、近所の都立公園の入口があった

中に入ってしまった

都立公園なのでそこそこの規模はある

道路で分断されて区画が分かれているけれど

ついつい中へ入ってしまった

寄り道だ

霧っぽくて湿気が強いからか

金曜のまだ22時台だというのに人っ気がなくて

また、公園の立地的にも素行の悪そうな溜まり場になっていてもおかしくない気もしたけれど

静まり返っていた

いや、草木に近づくと自然豊かな公園には鈴虫をはじめとした様々な虫が、様々な音色を奏でていてそれはそれは賑やかだった

近景の深い青

遠景のネオン

冷たい風と霧がまるでシャワーを浴びているかのように

それはとてもとても気持ちの良いものだった

人気のない道で自転車を漕ぐのは大好きだ

ずっと無性に漕いでいられる

家に帰りたくない程に

公園内の道はくねくねと、沢山の分岐があり、緩い坂だったり広かったり狭かったり

だけど自分しか居ないから

この公園は全部、自分の思い通りに自転車を漕げる!

と思うと気持ちが良くて仕方がなかった

結局45分位漕いでいた

帰路を含めるとゆうに1時間を超えた

公園の全ての道を通過するため、何周もした

細道では蜘蛛の巣が顔や首にかかったし、双眼鏡も持っていないのに野鳥観察スポットを覗いたりして真っ暗な景色を楽しんだ

同様にして早朝の景色や空気の匂いも好きだ

都会を離れた自然の香りも大好きだ

今日は元々気分が良かった

完璧主義者であり、80%で頼まれた仕事を100%でこなそうとする、私はそういう人物らしかった

心当たりはあるような、ないような

前者は悪い意味の方が大きいのかもしれないけれど、まあ、後者は良い意味ではないのかな?と思った

褒められたと感じた

だから相乗効果になったのかもしれない

逆に、心の不安定な時にこの気持ちの良い公園に来てみたらどうだろう?とも考えた

少しだけ気分が良くなれど、問題自体が解決したわけではなく、結果あまり効果はなさそうに感じた

また、こんなことも感じた

今日までに生きてこられて本当に幸せだな、と

日常が当たり前ではないということを、ずいぶん前に知らされてしまっているからだ





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